オメガの歴史1848年、弱冠23歳のルイ・ブランが懐中時計の組み立て工房を開いたことに始まる。19世紀中に世界でも有数の時計メーカーに発展した。1932年の第10回オリンピックロサンゼルス大会の公式時計に採用された。その後も、たびたび公式時計として採用され、2004年のアテネオリンピックでも採用された。
現在ではキャリパーは自社製造していないが※1外注された製品を分解し、研磨し、組み立て,調整する作業を行っているので、その信頼性は他社の追随を許さない。この工程があることで同じメカニズムを採用していながらオメガの製品は際立っているのである。
1965年に「スピードマスター」がNASAの公式腕時計として採用され、その耐久性の高さを世に知らしめた。 1999年、「コーアクシャル」と呼ばれる新機構を開発し、腕時計界に衝撃を与えた。機械式時計の心臓部である調速機構との動力伝達を果たす、脱進機機構(アンクル爪、ガンギ歯)における摩擦を大幅に低減し、約10年間オーバーホール無しでも精度を保つことができる。
※1.現在スイスのほとんどの時計メーカーはキャリパーを自社製造していない。
モデル紹介
スピードマスターSpeedmaster ProfessionalNASAの公認クロノグラフである。NASAは各社の腕時計に対し、宇宙空間での使用に耐えられるかどうか、耐熱性、耐寒性、耐衝撃性など様々な試験を行った。この結果、「スピードマスター」のみが合格したという実績を持つ。この試験に使用された「スピードマスター」は特にそれ専用の改造をほどこしてあったわけではなく市販品とまったく同様のものであった。アポロ計画でも使用され、月面に降り立った唯一の腕時計という栄誉をになっている。1970年、アポロ13号は月に向かう途中で酸素タンクが爆発するという大事故が発生した。航法用コンピュータが使用不能になったが、「スピードマスター」を用いてロケット噴射時間の制御を行い、乗組員は全員無事生還を果たしている。裏蓋には"FIRST WATCH WORN ON THE MOON"の文字が刻まれている。
現在においてもスペースシャトルにおいて船外活動時にはこの機種以外の使用は認められていない。
この時計の堅固さは、多重ケースによってショックを吸収できることと、機構が非常にシンプル(自動巻き機構や日付表示は搭載されていない)であることによる。ただし、現行品では防水性はほとんど期待出来ない。(初期の製品には6気圧の防水性を備えたものも存在した)
このモデルには様々な派生モデルが存在する。但しメカニズムにCal.861を使用しているのはプロフェッショナルのみである。 F1ドライバーのミハエル・シューマッハーが以前からオメガの大ファンであることをテレビで知ったオメガ社の社員が彼に個人スポンサーのオファーをし、無事契約。彼は現在、スピードマスターを愛用している。
シーマスターSeamaster映画『007』シリーズ(第17作目ゴールデンアイ以降)でピアース・ブロスナンが演じるジェームズ・ボンドが着用したクロノグラフとして知られている。ヘリウムエスケープバルブを搭載することでヘリウム飽和潜水時の風防の破損を防いでいる。アメリカズカップモデルやジャック・マイヨールモデルなどの限定モデルがある。 最近では、オメガのコーアクシャル機構を搭載した[プラネットオーシャン]など簡易メンテナンスで飽和潜水が可能なモデルも登場している。
コンステレーションコンステレーションとは星座のこと。文字盤6時位置にある星と、裏蓋の天文台が目印である。
多くのセレブに愛用される腕時計の代名詞とも言えるコンステレーション。宝飾性に比重をおきながらも、その精度は決して引けを取らないものとなっています。
デ・ビルDe Villeと記す モデルによっては、コーアクシャル機構を採用することで、劣化の低減に成功している。またフランス語で「街角」の意味を持つ。
1960年、デ・ビルは「シーマスター デ・ビル」として、シーマスターの中の1つのラインとして登場する。都市・街という意味を持つシリーズ名にふさわしく、フラットな風防にカレンダー表示をつけ、従来のシーマスターとは1線を画した実用的な腕時計でした。
その後、シーマスターから独立し、オメガの4つ目のシリーズとしての「デ・ビル」の登場となる。シーマスターや、同じくシーマスターの派生であるスピードマスターとは全く違う、実用的で宝飾性の高い独自のラインを確立していくこととなります。
デ・ビルのデザインは多岐に渡り、オメガで最も多くのバリエーションを誇るシリーズでもあります。他のシリーズに比べケースも薄くインデックス部分もすっきりした物がおおく、どれも比較的シンプルでエレガントな美しさを強調しています。ですが、1999年に登場した「デ・ビル コーアクシャル」により、デザイン性だけでなく機能面でも注目を浴びるシリーズとなっています。
※Devil(悪魔)とはスペルが違うことに注意。